Buildora
Site Work & Earthmoving建築基準準拠計算即時自動計算

溝掘削・配管トレンチ計算機

無料の溝掘削・土量計算ツール。配管、排水路、布基礎工事の掘削土量、基礎敷砂・割栗石量、埋め戻し土量、残土処分台数と概算費用を即座に計算。

2026年最新相場データ・基準準拠メートル法・ヤードポンド法即時切替PDF保存・印刷仕様書ワンクリック出力
技術仕様・積算基準ガイド

溝掘削・配管トレンチ計算機 — 技術仕様・設計施工基準ガイド

業界標準規格準拠

溝掘削(トレンチ)計算ツール:土量変化率と土留めで読み直す

延長・幅・深さを入れると、掘削土量、管基礎材の量、埋戻し量、ほぐした残土量、ダンプ台数、費用の内訳を返すツールです。

**キャリブレーションの注意。**安全側の判断基準は米国 OSHA 29 CFR 1926 Subpart P(深さ 5 ft 以上で土留め)、埋設深さは NEC 300.5(電線管 24 in)、運搬は 14 yd³ ダンプ、単価は米国の linear foot 建てです。**日本の労働安全衛生規則、建設工事公衆災害防止対策要綱、水道法施行令、ガス事業法、電気設備技術基準の解釈はいずれも参照していません。**土量の桁を掴む道具として使い、土留め・土被り・積算は日本の基準で取り直してください。


ツールが実行している計算

掘削土量   = 延長 x 幅 x 深さ
基礎材量   = 延長 x 幅 x 基礎厚
埋戻し土量 = 掘削土量 - 基礎材量
ほぐし土量 = 掘削土量 x 1.25        ← 一律 25% の膨張率
ダンプ台数 = 切り上げ(ほぐし土量 / 10.7 m3)

日本は膨張率ではなく土量変化率 L・C で扱う

ツールは「swell factor 25%」という一つの係数で処理しますが、日本の土工では地山土量を基準に二つの係数を使います。土木工事積算基準や道路土工要綱で土質ごとに定められた値です。

ほぐし土量  = 地山土量 x L      L = ほぐし土量 / 地山土量
締固め土量  = 地山土量 x C      C = 締固め土量 / 地山土量
土質 L(ほぐし) C(締固め)
砂・砂質土 1.20 0.90
礫質土 1.20 0.90
粘性土 1.25〜1.30 0.90
軟岩 1.30〜1.70 1.00〜1.30

この C が実務を変えます。ツールは「膨張するから余る土を運び出す」という組み立てですが、C = 0.90 の土は締め固めると地山より体積が減るので、掘った土を全部戻しても穴は埋まりません。掘削 14.4 m³ の土を締め固めれば 13.0 m³。残土が出るのに埋戻し材が足りないという、一見矛盾した状態が普通に起こります。

さらに道路掘削では、掘削土をそのまま戻せない場合がほとんどです。道路管理者の復旧基準は埋戻し材に良質材(山砂、再生砂、再生砕石 RC-40 など)を指定するのが一般的で、掘削土は全量場外搬出、埋戻しは購入材という構成になります。


算例:給水管布設、延長 20 m、幅 0.6 m、深さ 1.2 m

  • 掘削土量(地山):20 x 0.6 x 1.2 = 14.4 m³(18.8 yd³)
  • 砂基礎 t = 100 mm:20 x 0.6 x 0.1 = 1.2 m³
  • ほぐし土量(砂質土 L = 1.20):14.4 x 1.20 = 17.3 m³
  • ダンプ台数:4 t ダンプの土砂積載は約 3 m³ なので 6 台(10 t ダンプなら約 3 台)
  • 埋戻し必要量:14.4 - 1.2 = 13.2 m³
  • 残土処分:1 m³ あたり 3,000〜8,000 円(受入地までの距離で大きく動く)

**ダンプの単位も違います。**ツールの 14 yd³(10.7 m³)は米国の標準ダンプですが、日本の 10 t ダンプの土砂積載は 5〜6 m³ 程度です。土砂は 1 m³ で 1.6〜1.9 t あり、効くのは荷台の容積ではなく最大積載重量だからです。台数はツールの 3〜4 倍を見てください。


土留めが必要になる深さ

根拠 土留め・保護が必要になる深さ 備考
OSHA 1926 Subpart P(ツールの前提) 1.52 m(5 ft)以上 勾配、トレンチボックス、支保工のいずれか
建設工事公衆災害防止対策要綱(土木工事編) 1.5 m 以上 土留工を施すのが原則
労働安全衛生規則第 359 条 掘削面の高さ 2 m 以上 地山の掘削作業主任者の選任が必要
労働安全衛生規則第 361 条 深さによらず崩壊のおそれがあるとき 土止め支保工または他の危険防止措置
OSHA(深い溝) 6.1 m(20 ft)超 登録技術者の設計が必要

**閾値の数字はほぼ一致していますが、由来と拘束の仕方が違います。**日本では手掘り掘削の掘削面勾配が安衛則第 356・357 条で土質別に定められており、堅い粘土・岩盤なら 5 m 未満で 90 度、その他の地山は 2 m 未満で 90 度、2〜5 m で 75 度、5 m 以上で 60 度以下、砂からなる地山は 35 度以下です。深さ 2 m を超えれば作業主任者が必要という人的要件は、OSHA の competent person とは資格の性格が違います(技能講習修了者)。


土被りは日本の法令値で確認する

埋設物 日本の土被り 根拠
水道配水管 1.2 m 以上(やむを得ない場合 0.6 m 以上) 水道法施行令第 5 条
ガス導管 公道 1.2 m 以上、その他 0.6 m 以上 ガス事業法関係法令
地中電線(直接埋設) 車両等の圧力を受ける場所 1.2 m 以上、その他 0.6 m 以上 電気設備技術基準の解釈第 120 条
下水道の管 道路占用の基準により原則 1 m 以上 道路法・各管理者の基準
寒冷地の給水管 凍結深度以下(自治体が指定、0.6〜1.2 m 級) 各水道事業者の条例・要綱

米国の NEC 300.5 は直接埋設ケーブルを 600 mm(24 in)としますが、日本の車道下は 1.2 m 以上です。倍の深さを掘ることになり、土量も土留めの要否も変わります。

**掘る前の照会先も違います。**米国には 811 のワンコール制度がありますが、日本には統一窓口がありません。水道局、下水道管理者、ガス会社、電力会社、NTT にそれぞれ照会し、道路管理者への道路占用許可(道路法第 32 条)と警察署への道路使用許可(道路交通法第 77 条)を取り、必要なら試掘と管理者立会いを行います。


残土と汚泥は法律上の扱いが違う

**建設発生土は廃棄物ではありません。土砂そのものは廃棄物処理法の対象外で、マニフェストは不要です。一方、掘削で生じた泥状のもの(建設汚泥)は産業廃棄物の「汚泥」**にあたり、委託契約とマニフェストが必要になります。同じ穴から出た材料でも、含水比と状態で処分単価が桁で変わります。地下水位以下の掘削や泥水を使う工法では、この区分を先に確認してください。


よくある質問

深さ 1.5 m の溝に土留めは必要ですか

建設工事公衆災害防止対策要綱では 1.5 m 以上で土留工が原則です。加えて安衛則第 361 条は深さにかかわらず崩壊のおそれがあれば支保工等を求めており、**「1.5 m 未満だから不要」とは読めません。**掘削面が 2 m 以上になれば地山の掘削作業主任者の選任も必要です。OSHA の 5 ft と数字は近いものの、日本側は土質別の勾配規定と人的要件が併存する構成です。

残土は何 m³ 出ますか

掘削土量に L を掛けます。砂質土 14.4 m³ なら 17.3 m³、粘性土なら 18.0〜18.7 m³。ツールの一律 25% は粘性土寄りの値で、砂質土では過大です。そして道路掘削では全量搬出になることが多いので、「掘削土量 - 埋戻し量」で残土を出すツールの考え方は日本の道路内工事には当てはまりません。

掘削土をそのまま埋戻しに使えますか

道路内では道路管理者の復旧基準が良質材を指定するため、原則使えません。宅地内の配管であれば、砂質土や砂質ロームなら再利用できます。ただし C = 0.90 なので締め固めると体積が足りず、粘性土では締固めが効かず管の沈下と路面陥没を招きます。管周りは砂、その上は良質材で 1 層 20 cm 程度の巻出し厚で締め固めるのが標準的な仕様です。

ツールの費用はそのまま使えますか

使えません。単価が米国の linear foot 建てで、日本の積算とは体系が違います。日本側は掘削(機械・人力の区分)、土留、残土運搬、残土処分、埋戻し材、路盤・舗装復旧、交通誘導員、仮設をそれぞれ拾います。都市部の道路内工事では路面復旧と交通誘導が総額の半分近くを占めることもあり、土量から比例計算した金額とは一致しません。

Explore More Trades

Related Calculators

View all 20 calculators →